<Header>
<Author: 沈佺期>
<Title: 紅樓院應制>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 紅樓院（こうろうえん）　應制（おうせい）>
<BookPage: 39>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
紅樓疑見白毫光，
寺逼宸居福盛唐。
支遁愛山情謾切，
曇摩泛海路空長。
經聲夜息聞天語，
爐氣晨飄接御香。
誰謂此中難可到，
自憐深院得徊翔。
<End Poem>
<Translation>
この美しい、なまめかしい朱塗の高樓に、おや、神々しい御佛の白毫相の光がさしているとは、ちょっと意外な感じ。お寺といっても御所の間近のこと、まことに榮えゆく唐の御世に幸福あれかしと祈る道場である。
むかしの高僧支遁は清浄の境地をもとめて山を愛するあまり、さらに深い山を買って住みたいといったとか。また、曇摩とおっしゃる天竺の高僧は、はるばる海を渡って布教の土地をたずねまわられた。この世ながら神聖な場所があろうとはお氣がつかなかったようだ。夜ふけて讀經の聲がやんだとき、もったいなくも、至尊のお言葉が聞える。あさになると寶爐から煙がたちのぼり、宮中の秘香がそれにまじって漂うてくる。
これこそ下々のものが容易に近づくことのできない雲の上といえようが、自分が、この 奥深い内道場に自由に出入りすることができたのは、われながらありがたく思っている。
<End Translation>
<Formatted Translation>
この美しい、なまめかしい朱塗の高樓に、おや、神々しい御佛の白毫相の光がさしているとは、ちょっと意外な感じ。
お寺といっても御所の間近のこと、まことに榮えゆく唐の御世に幸福あれかしと祈る道場である。
むかしの高僧支遁は清浄の境地をもとめて山を愛するあまり、さらに深い山を買って住みたいといったとか。
また、曇摩とおっしゃる天竺の高僧は、はるばる海を渡って布教の土地をたずねまわられた。この世ながら神聖な場所があろうとはお氣がつかなかったようだ。
夜ふけて讀經の聲がやんだとき、もったいなくも、至尊のお言葉が聞える。
あさになると寶爐から煙がたちのぼり、宮中の秘香がそれにまじって漂うてくる。
これこそ下々のものが容易に近づくことのできない雲の上といえようが、
自分が、この 奥深い内道場に自由に出入りすることができたのは、われながらありがたく思っている。
<End Formatted Translation>